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04. 鰭崎英朋

明治13年(1880年)、東京に生まれた。父は行方不明、母は女手一つで育てることは難しいと考え、祖父母に預けて他へ嫁へ行かれたとか。 8歳から丁稚奉公に上がり、17歳で、浮世絵師で月岡芳年の門人 右田年英に入門。日本画家や挿絵画家として人気を博していきます。



展示会などでは「妖艶な」と歌われることが多く美人画、幽霊画が有名ですが、実際に作品と対峙してみると、妖艶というだけでない、女性の細やかな心の機微が、豊かな表情やしぐさから感じられます。


明治後半から大正にかけて、文芸雑誌や小説の単行本の口絵というジャンルで鏑木清方と鰭崎英朋は人気となります。




こちらは、泉鏡花記念館の企画展のパンフレット。





泉鏡花の小説『婦系図』の挿絵で、清方と合作した作品。両者の風合いが喧嘩することなく、3人の女性の個性の違いに見てとれて、とても素敵。



今、写真を撮ると言うと、「カメラ目線で、にっこり笑顔で」と連想されると思いますが、それより大切なものがあるように思いました。