「ヌード写真を撮っています。」と聞くと、
日本人の多くは、グラビアや成人向けを想像するようですが、
それは、明治~昭和以降。
ごく最近のお話です。
江戸時代、女性・人の身体を「どのように見ていたか」は、
今とはだいぶ違っていました。
私のヌード写真は、江戸時代の浮世絵、明治・大正の美人画と同じ、
女性を見るあたたかな眼差し、
人の身体の美しさを男女関係なく愛でるという提案です。
女性の喜怒哀楽、おだやかな日常生活のひとコマ、
あたたかな眼差し、思わずクスッと笑ってしまうユーモア。
いやらしさ、媚びた態度なんて、微塵もないでしょう。
若い女性の身体の方が価値が高いなんてこともないでしょう。
スレンダーでも、ふくよかでも、
皺があっても、年齢を経ても、
だれもが、堂々としていて、自然で、
それぞれの美しさを持ち合わせているということ。
これから、かつて女性や人の身体に向けられていた眼差しを
巡りましょう。
そして、もし気に入れば、
あなたの眼差しの一つとして付け加えていただけますと幸甚です。
眼差しは、すべての人を育てる力があるのですから。
